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甘さ格別、メロン新品種は「バンビーナ」…近大と奈良の種メーカーが共同開発

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甘さ格別、メロン新品種は「バンビーナ」…近大と奈良の種メーカーが共同開発

新品種メロン「バンビーナ」を収穫する近畿大の学生=田原本 新品種メロン「バンビーナ」を収穫する近畿大の学生=田原本

 近畿大農学部(奈良市)とメロンとスイカ専門の種苗メーカー「松井農園」(奈良県田原本町)は、病気に強く糖度も高い県産の新品種メロンを共同開発し、奈良のシカにちなんで「バンビーナ」と名付けた。19日には近大の学生たちが初収穫し試食。一般販売に向けて活発な意見を交わした。

 メロンはカビの一種であるフザリウム病菌が根から侵入して枯れる病気「フザリウム病(メロンつる割れ病)」に弱い。松井農園は国内有数のメロン産地、熊本県に主力品種「肥後グリーン」の種を販売しているが、熊本で新型のフザリウム病菌が発生し、畑が甚大な被害を受けたという。そこで、病気に強いメロンを開発しようと、近大の野々村照雄教授(植物病理学)に協力を依頼。昨年4月から共同研究が始まった。

 近大では、肥後グリーン苗の根にフザリウム病菌の胞子を付ける方法で、複数回の試験栽培を実施。枯れずに生き残った、フザリウム病菌への耐性の強い個体を新品種として完成させた。

 夕張メロンなどの他品種が糖度13~15であるのに対し、バンビーナは糖度16以上。この日収穫したバンビーナも糖度18と、濃厚な甘みが特徴だった。

 松井農園の松井邦彦さん(42)は、「おいしくて病気に強いため、生産者にとって栽培しやすい。一般販売できるよう、奈良で栽培を広めていきたい」と意欲を見せる。バンビーナを収穫した近大3年の松浦圭佑さん(20)も、「甘みが濃くて香りもいい。自分が開発に関わったメロンが新品種として完成して誇らしい」と話していた。

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