産経WEST

【衝撃事件の核心】「口に口が入ってきた!」病院で性的虐待被害、90代女性が男性職員を怒りの提訴 「異性介護」の顛末

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【衝撃事件の核心】
「口に口が入ってきた!」病院で性的虐待被害、90代女性が男性職員を怒りの提訴 「異性介護」の顛末

男性の介護職員にいきなり胸を触られ、キスをされたと訴えた90代の女性。法廷闘争に発展したが、背景には日本の介護現場における「異性介護」の問題が浮かび上がっている 男性の介護職員にいきなり胸を触られ、キスをされたと訴えた90代の女性。法廷闘争に発展したが、背景には日本の介護現場における「異性介護」の問題が浮かび上がっている

 調査は高齢者虐待防止法に基づき18年度から実施している。ただ同法では介護施設職員や家族などによる虐待を高齢者虐待と定義しているため、今回の山田さんの事例のような病院内での介護職員による虐待は原則、調査対象とはなっていないという。

 虐待の内訳(複数回答)は身体的虐待が61・4%と最多。心理的虐待が27・6%、介護放棄が12・9%と続き、性的虐待は2・4%だった。

 日本高齢者虐待防止学会事務局長を務める日本大文理学部の山田祐子教授(社会福祉学科)によると、男性が女性を、女性が男性を介護することは「異性介護」と呼ばれ、専門家らはこれ自体が虐待に当たると指摘している。

 介護の現場は慢性的に人手不足で、特に夜間などは同性による介護を徹底するのは現実的には難しい。ただ介護を受ける男性に比べて女性の方が異性介護に抵抗感が強いともいわれており、山田教授は「高齢者の尊厳を守るため、介護される本人が少なくとも介護者の性別を選択できるよう環境を整えるべきだ」と話している。

関連トピックス

「産経WEST」のランキング