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【九州北部豪雨】「こんなときだからこそいつも通りに祭を」安泰祈念し、天領・日田の歴史刻む祇園祭、22日から

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【九州北部豪雨】
「こんなときだからこそいつも通りに祭を」安泰祈念し、天領・日田の歴史刻む祇園祭、22日から

日田祇園祭に向けた準備が進む豆田下町地区の山鉾=16日、大分県日田市 日田祇園祭に向けた準備が進む豆田下町地区の山鉾=16日、大分県日田市

 「豪華で見応えがある」「当日も見に行きたい」。日田の関係者は、見物客にこう声をかけられた。「頑張らないかん」と本番へ気合を入れていた。

 祭りムードが高まる7月5日、豪雨が襲った。

 日田市内では3人が死亡、約250件の建物が被害を受けた。ボランティアも入り、復旧への取り組みが続く。

 「祭りどころではない」。そんな声も確かにある。主催の日田祇園山鉾振興会は、地区の代表者らと対応を協議した。

 山鉾が集まる「集団顔見せ」は中止としたが、祭りそのものは、「やるのは当然」と一致した。

 祇園祭は平安時代、疫病の流行を抑えようと始まり、各地に広がった。災害時こそ、人々は祭りで、いやな気を振り払おうとする。

 祭りを通じ、地域は結束する。山鉾を組み立てる作業には、町内外から男たちが集まる。

 「作業には町外の若い人も手伝いに来てくれている。山でつながっているから、被害が起きても助け合うことができた」。店や自宅が被害を受けた豆田町の自営業、渡辺勝雄さん(72)は、こう語った。

 豆田下町地区の巡行には、同市小野地区で亡くなった消防団員、山本岳人さん(43)も携わっていた。

 山鉾に乗せる人形を手掛ける日田唯一の人形師、長嶋静雄さん(61)は「山本さんのことが、頭から離れない」と、その死を悼む。それでも「願いは災害からの復興。祭りに向けて懸命に取り組んでいる人をみると、元気が出てくる様子が分かる。無病息災の思いを込めて、一致団結したい」と強調した。

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