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【九州北部豪雨】犠牲者追悼、静かに黙とう 避難生活長引き市民に疲労の色 不明者捜索続く朝倉市

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【九州北部豪雨】
犠牲者追悼、静かに黙とう 避難生活長引き市民に疲労の色 不明者捜索続く朝倉市

九州北部の豪雨から2週間を迎え、黙とうするボランティアセンターを訪れた人たち=19日午前9時1分、福岡県朝倉市 九州北部の豪雨から2週間を迎え、黙とうするボランティアセンターを訪れた人たち=19日午前9時1分、福岡県朝倉市

 九州北部の豪雨の発生から2週間となった19日、被災地では自治体関係者や捜索に携わる人々が犠牲者を追悼し、静かに黙とうをささげた。強い日差しの下、福岡県朝倉市では同日午前から、行方不明者の捜索が続いた。仮設住宅の建設も始まったが、避難生活が長引く市民には疲労の色がにじんだ。

 朝倉市役所の災害対策本部では午前9時、森田俊介市長や市職員らが目を閉じ、亡くなった人々の冥福を祈った。森田市長は険しい表情で、集まった自衛隊員らを前に「行方が分からない7人の発見のため、尽力を心からお願いする」と述べた。

 同市杷木地区の捜索現場でも、午前9時から約1分間、自衛隊員と警察官約350人が黙とう。その後、重機を使って土砂と流木を慎重に撤去しながら、不明者を捜し始めた。四国管区機動隊大隊長の秦孝広警視は、約40人の隊員に「不明者のご家族のため、全力を尽くしてほしい」とハッパを掛けた。

 この日は市立杷木小の運動場で、仮設住宅40戸を着工。福岡県粕屋町の建設会社役員で現場を取りまとめる因善一さん(70)は「県産木材で住み心地のいいものを造りたい」と意気込んだ。

 朝倉市では今なお、700人以上が避難生活を送る。自宅と避難所を行き来する松末地区の熊谷世界さん(82)は「家に入った泥を片付けて生活できるようにしたが、雨が降ったら怖い」と疲れ果てた様子だった。

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