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【正木利和のスポカル】史上最強の力士は誰だ? 北の富士や玉の海、貴ノ花、輪島、北の湖、千代の富士…

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【正木利和のスポカル】
史上最強の力士は誰だ? 北の富士や玉の海、貴ノ花、輪島、北の湖、千代の富士…

将棋の藤井聡太四段から激励を受ける横綱白鵬。現役最強は史上最強か=愛知県体育館 将棋の藤井聡太四段から激励を受ける横綱白鵬。現役最強は史上最強か=愛知県体育館

 15日間の長丁場、そんな大男たちと組みあって戦えば、スタミナのロスも大きい。輪島のように相手を組み止めて戦うより、離れて早い勝負をした方が、身体への負担も軽減できることから、相撲はどんどん単純化された。かつてバランスをとっていた「心技体」の三位一体は、「体」が最重視される時代に入ったといってもいい。だから、「パワー」全盛時のいま、最も強い力士こそ最強である、という理屈は、決して間違ってはいない。

 ところが、そこにボクシングの「パウンドフォーパウンド」を持ち込むと、思考は再び堂々巡りを始める。もし、同じ体格だとすれば、輪島の猛稽古で作った「型の相撲」が、反射神経のいい白鵬や朝青龍を組み伏せることだって十分にありえるのではないか…。

 輪島ひとりを軸にして考えてもこうなのだから、栃若時代や柏鵬時代を知る人は、思考の幅がもっと広いに違いない。

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 「史上最強」を考えるのは楽しいが、実は終わりのない迷宮をさまようことに等しい。

 しかし、どこかに「正解」があるとしたとき、人々の思考の筋道やイメージを通り抜けて投じられた票の集積は、それにかなり近い値を示すようにも思う。

 長い相撲の歴史で、多くのファンが「最強」とみなす力士は誰か。ちょっと8月9日が気になっている。

▼「最強力士総選挙」を行っている大阪歴史博物館の特別展「大相撲と日本刀」のページ

http://www.mus-his.city.osaka.jp/news/2017/ozumoutonihonto.html

▼大阪歴史博物館の特別展「大相撲と日本刀」紹介のページ(外部サイト http://www.mus-his.city.osaka.jp/news/2017/ozumoutonihonto.html )

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正木利和 正木利和 産経新聞文化部編集委員。大阪新聞から産経新聞社会部、運動部、部長を経て現職。運動部歴25年目となった一昨々々年の秋、念願かなって美術担当に。好きなものは以下の通り。富岡鉄斎の絵、ジャランスリワヤの靴、よく墨のおりる端渓硯(たんけいけん)、勇敢なボクサー、寡黙な長距離走者、「水曜どうでしょう」について語り合うこと。当コラムは、スポーツの話題にときどきカルチャーを織り交ぜて、「スポカル」。以後、おみしりおきを。

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