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【大阪ブルース!】欧州系とアフリカ系の違いは? 「グルーヴ」=「反復の魅力」の視点で見えること

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【大阪ブルース!】
欧州系とアフリカ系の違いは? 「グルーヴ」=「反復の魅力」の視点で見えること

ミュージシャンの近田春夫さん。グルーヴについて「「反復性が何よりの魅力の根源となっているもの」と定義した ミュージシャンの近田春夫さん。グルーヴについて「「反復性が何よりの魅力の根源となっているもの」と定義した

 ヨーロッパ系アメリカ人たちの「ポップ」とアフリカ系アメリカ人たちの「ブルース」や「ソウル」。どちらも同じような楽器を使い、同じようなハーモニーを使い、もちろん同じ言葉を使う。しかし、このふたつの系譜の音楽は長い間「別のジャンル」として成立してきた。その違いはなんだろうか。

 この「違い」については以前、ジャズとブルースの違いのところで少し触れた。「7」のコードに対する見解の相違という話だが、それは「グルーヴ」という視点から考えるとわかりやすい。

 まず、ブルースの系譜においてもっとも大事な要素は「グルーヴ」である、というところから出発する。「グルーヴ」についてはすでに近田春夫さんの引用として、「反復性が何よりの魅力の根源となっている」ものという定義を書いた。

 ポップの方は音楽的にはジャズと同じで、「7」のつくコードは「終わりを予告するもの」だ。不安定な響きを持つ「7」のコードから、どっしりと安定した響きのコードにスムーズに移行させることで気持ちよく終わるというのがポップやジャズの美意識である。だから、そこでは「7」のあとには「終わり」が来る。「反復する」ことはなく「終わる」。歌の「繰り返し」があるとしても、一旦終わってまた最初からやり直す。

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