産経WEST

街を染める「血赤」 歌舞伎を描いた屏風絵の絵師・金蔵 高知・香南で特別展

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


街を染める「血赤」 歌舞伎を描いた屏風絵の絵師・金蔵 高知・香南で特別展

「絵金祭り」でロウソクの明かりに照らし出されたびょうぶ絵=15日夜、高知県香南市 「絵金祭り」でロウソクの明かりに照らし出されたびょうぶ絵=15日夜、高知県香南市

 「血赤」と呼ばれる鮮烈な赤色などを使い、歌舞伎のシーンを描いたびょうぶ絵などで知られる絵師金蔵(1812~76年、通称絵金)の作品を家の軒先に並べる「絵金祭り」が15日、高知県香南市で始まった。今年は41回目で、16日まで開かれる。

 商店街に昼の暑さが残る午後7時、軒先のろうそくに火がともされると18点のびょうぶが妖しげに照らし出され、訪れた人が立ち止まって写真を撮ったり、近寄って眺めたりしていた。 広島市から訪れた会社員谷本宏彰さん(35)は「実物は勢いがあって迫力を感じた。赤色もきれいで、屋外で直接見られるのはすごい」と満足そうだった。

 絵金の作品を展示している市内の蔵では23日までの特別展も開催。2010年に外部の美術館に貸し出した際、誤った殺虫処理で変色した5点が修復後に初公開された。

 絵金は今の高知市出身。狩野派の画風を学び土佐藩家老の御用絵師となったが、贋作疑惑に巻き込まれて城下を追われた。その後、今の香南市で町絵師となったとされる。

「産経WEST」のランキング