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ストーカー犯罪 加害者に治療を受けさせるのは困難 「費用高い」受診は4分の1

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ストーカー犯罪 加害者に治療を受けさせるのは困難 「費用高い」受診は4分の1

 警察庁によると、ストーカー殺人(未遂を含む)は過去10年間で94件発生。東京都小金井市で昨年5月、音楽活動をしていた女子大生がファンの男に刺され一時重体となった事件のように、警察の対応の遅れが批判されたケースもあり、近年、事件の摘発や被害者対策だけでなく、加害者対策にも取り組み始めている。

 昨年4月以降、警察庁の通達を受けた全国の警察で、犯行の異常性が高い加害者に医療機関の受診を促す取り組みが始まった。

 しかし、治療は加害者が同意し、10万円程度の治療費を自己負担することが前提となるため、「費用が高い」などの理由で受診を拒まれるケースが続発。昨年4~12月に33都道府県警が受診を促した加害者293人のうち、実際に治療を受けたのは約4分の1の73人にとどまった。

 治療を受け入れている一般社団法人「男女問題解決支援センター」(東京)の代表理事で精神科医の福井裕輝さんは「今後は受診者をいかに増やすかが課題。兵庫県警の取り組みのように、警察官が直接説得に当たるような仕組みを考えていく必要がある」としている。

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