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【浪速風】劉暁波氏の死に思う

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【浪速風】
劉暁波氏の死に思う

14日、香港にある中国政府の出先機関「香港連絡弁公室」前に設置された劉暁波氏の弔問台に集まった人々(共同) 14日、香港にある中国政府の出先機関「香港連絡弁公室」前に設置された劉暁波氏の弔問台に集まった人々(共同)

 劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏の死去に関して、改めて思い出すことがある。1989年の天安門事件の1年後、北京に1カ月ほど滞在した。広場の一角に、ものが焦げたような黒くかすれた跡があった。民主化を求めて立ち上がった学生たちの、その後を思った。

 ▼何人かの若者と知り合った。事件については口をつぐむ。かかわったかどうかも定かではない。けれども日本をはじめ自由主義国へのあこがれは、言葉の端々に感じられた。帰国後、知り合った女性からもらった手紙には、日本への淡い思いがつづられていた。いまどうしているだろう。

 ▼94年、中国は「愛国主義教育実施綱要」を打ち出した。反日教育が始まる。民主化を弾圧して高まった不満を国外に向けるためと、複数の識者は見る。その後の中国は、知っての通り。天安門事件を知らない世代も増えたと聞く。だが真実は消えない。香港の集会で劉氏の写真とともに掲げられた「哀悼」という言葉が、さざ波のように広がる。

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