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【虎のソナタ】仙さんを呼んだ天国の奥さん

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【虎のソナタ】
仙さんを呼んだ天国の奥さん

五回終了後、チアガールにお姫様だっこされるドアラ。球宴ならではの光景!? 五回終了後、チアガールにお姫様だっこされるドアラ。球宴ならではの光景!?

 運動部長稲見誠が神妙な表情でした。

 「星野さんらしいあいさつでしたね」

 球宴第1戦の試合前、野球殿堂入りの表彰式が行われました。星野仙一楽天球団副会長は「サッカーに負けるな。お祭りだけど真剣勝負だぞ!!」と選手にハッパをかけると、古巣のファンにも「もっともっとドラゴンズを応援してください」と熱く訴えたのです。

 「先日会ったとき、『奥さんが呼んだんですよ』と言ったんです。監督も『そうかもしれんな』と、うなずいてはりました。奥さんは『ナゴヤドームで、パパが胴上げされる姿をもう一度見たい』と、ずっと言っておられたんです。オールスターが、それぞれの本拠地で開催されるのは6年に一度。その年に野球殿堂入りして、ナゴヤドームで表彰式が行われたんですから」

 ドームの天井を目をうるませて見上げる星野さんの顔が、稲見には、ナゴヤドームが開場した1997年に亡くなった天国の扶沙子さんに語りかけているように見えたのです。星野さんは、現場で取材した編集委員三木建次にも熱く語りかけてくれました。

 「おう、三木ちゃん。かあちゃん元気か? アンタいま(名古屋に)単身赴任やろ。まだ逃げられてへんのか? 大事にせなアカンで」

 星野さんはビヤ樽の「かあちゃん」とも顔見知りです。阪神で監督として優勝した2003年、当時トラ番で「かあちゃん」も大事にしていた三木は、沖縄キャンプ休日に夫人のせつさんを呼び、ムーンビーチを散歩。そこでばったりと星野さんに出くわして、3ショットの写真を撮らせてもらっていました。

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