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【夕焼けエッセー・6月月間賞選考会詳報】眉村さん「世の中にもの申す作品」 玉岡さん「自分の意識が変わった」

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【夕焼けエッセー・6月月間賞選考会詳報】
眉村さん「世の中にもの申す作品」 玉岡さん「自分の意識が変わった」

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 眉村 こういうときは格好つけず、正直に書いたほうがいい。この作品のように、覚悟をもって書いてほしいと思います。

 丸橋 玉岡さん推薦の「しんいどい以上に楽しいこと」はいかがですか。

 玉岡 野球部マネジャーの女子高生がつづったエッセーですが、この人は野球が好きなんだなあと思いました。そのことが理屈抜きに書かれていたので印象に残りました。

 丸橋 最初は役に立たん、と言われながらもくじけずマネジャーを続けてきた彼女に共感します。 玉岡 夏には選手と一緒に引退するんですね。完全燃焼感がさわやかで高校生らしい作品でした。

 丸橋 「35円のカレーうどん」は、学生時代に食べたカレーうどんの味を思い出す話ですが、人間の味覚は、境遇や立場で変わるんだなと思いました。人間って不思議ですね。僕にも同じような経験があり、とても共感しました。それにしても3人の共通項を探すのが難しいですね。

 眉村 票が割れるのはいいことですよ。腕を競えばいい。3人とも◯がついたのは、「模擬患者」だけですね。

 玉岡 医師や看護師を目指す学生の勉強のために患者役になる「模擬患者」。知らなかった立場から書かれた作品でした。

 眉村 僕も教えられました。

 玉岡 そういう意味では、「点訳ボランティア講座見習生」も同じですね。筆者も驚いていましたが、缶ビールの点字は「ビール」と書かれているんだと思っていたら、「オサケ」だったとは。

 丸橋 身近にあるのに、世の中には知らないことがたくさんある。そんなことを痛感させられる作品です。自分の不勉強にも反省しました。

 玉岡 この作品を読んだ後、町中で障害のある方にお会いすると、これまでとは自分の意識が変わったと感じました。

 眉村 どこかに意見として出してもいいような作品ですよ。

 丸橋 最近は高校などで授業の教材として「夕焼けエッセー」使ってもらっているようです。「しんどい以上に楽しいこと」と、「左」も高校生の作品でした。

 眉村 新聞や本を読まないといわれる時代だけにうれしいことですね。

 玉岡 高校生もこれだけのものが書けるんですね。驚きます。

 丸橋 さてこれまでの議論からすると、月間賞は「娘の決断」か「点訳-」か「しんどい-」かと思いますが。

 眉村 「点訳-」はいい作品ですが、やや「談話室」に載る意見のような気がしませんか。

 玉岡 内容は自分の体験だしエッセーだと思います。いいのでは。

 丸橋 いかに僕らが知らないことが多いかということですね。そういう意味でニュース性がありました。6月月間賞は「点訳-」でどうでしょうか

 眉村 そうですね。世の中に対して意見を言う、という作品もいいかもしれません。

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