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関西弁は中国語?「無形文化遺産」と強調する北大教授の名物講義とは

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関西弁は中国語?「無形文化遺産」と強調する北大教授の名物講義とは

北海道大で関西弁について講義をする山下好孝教授=4月、札幌市北区 北海道大で関西弁について講義をする山下好孝教授=4月、札幌市北区

 音読練習では独特のイントネーションに悪戦苦闘する学生に、山下教授が「それは標準語の発音や!」とツッコミを入れる場面も。甲府市出身の1年生、加藤紘己さん(19)は「関西弁に憧れがあり話せるようになりたいが、なかなか難しい」と苦笑いする。

 山下教授は日本語学とスペイン語学が専門で、神戸市外国語大に在学中、メキシコとスペインに留学。大阪外国語大(現大阪大)などで講師として外国人留学生に日本語の発音を教えるうちに、関西弁には、中国語のように音の高低で言葉の意味を区別する特徴があることに改めて気付いた。

 「関西圏以外の人にとって、外国語のようなものではないか」との思いが強まり、学問として教えようと、平成12年から北大で講義を開始。16年には学習法をまとめた著書「関西弁講義」も出版した。

 平安時代の古文書にも発音の記録が残る関西弁は、長い歴史を経て表現が細分化し、地域ごとの特徴や価値観を反映する「無形文化遺産」だと強調する山下教授。「関西弁が話せてもあまり役に立たないが、言葉の多様さが私たちの生活を豊かにしていることを知ってほしい」と語った。

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