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関西弁は中国語?「無形文化遺産」と強調する北大教授の名物講義とは

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関西弁は中国語?「無形文化遺産」と強調する北大教授の名物講義とは

北海道大で関西弁について講義をする山下好孝教授=4月、札幌市北区 北海道大で関西弁について講義をする山下好孝教授=4月、札幌市北区

 「はよ、寝よ」「きのう、家にいてへんかった?」-。さながら英会話の授業のように、北海道大(札幌市)の教室で学生たちが声をそろえ、関西弁の例文を読み上げる。関西弁を外国語のように学問として分析し、方言の歴史や価値を学んでもらおうと、京都市伏見区出身の山下好孝教授(60)が15年以上続ける名物講義だ。

 関西では同じ意味の言葉でも、地域によって言い方が変化するという。「来る」の否定形なら、京都市では「きーひん」、大阪市南部などでは「けーへん」、神戸市西部では「こうへん」とさまざまだ。

 「書く」の否定形にも多様な使い分けがある。「寒さで手がかじかんで、書かれへん」と言えば、状況的に不可能だということ。「能力的、心情的に不可能」という気持ちを表す場合は「僕、ラブレターなんて恥ずかしくて、よう書かん」「あいつは恥ずかしがり屋でラブレターなんて、よう書かへん」と、一人称か三人称かで変化する。

 受講生は北海道や関東、九州出身の学生の他、中国からの留学生ら計25人で、卒業に必要な一般教養の単位を取得できる。山下教授は学生たちの出身地の方言にも触れ、関西弁を話す地域の境目を探った研究例を紹介するなど、好奇心をくすぐりながら講義を進める。

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