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新幹線車両基地の井戸計画でJR東海が取水開始、控訴審判決受け…大阪・摂津市は上告準備

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新幹線車両基地の井戸計画でJR東海が取水開始、控訴審判決受け…大阪・摂津市は上告準備

 JR東海は13日、大阪府摂津、茨木両市にまたがる鳥飼車両基地の茨木市側にある井戸から取水を開始したと明らかにした。井戸をめぐっては、摂津市が過去に同基地周辺で地盤沈下が多発したとして反対、取水差し止めを求めて提訴していたが、大阪高裁が12日、市の請求を退けていた。

 井戸計画をめぐっては、掘削工事が、摂津市とJR東海が地下水くみ上げを行わないことを取り決めた環境保全協定に違反するとして同市が取水差し止めなどを求め大阪地裁に提訴。しかし昨年9月の1審に続き、控訴審判決でも市側が敗訴した。

 井戸は東海道新幹線で使う水を確保するとして、今年3月に完成し、給水開始の審査も通過していた。JR東海は「1審、2審とも当社の主張が認められた」として取水開始を決定。当初の計画通り、井戸水は新幹線の車両洗浄のほか、トイレや洗面所の給水などに使用するとしている。

 一方、摂津市はJR東海から取水開始の連絡を受け、上告に向け準備しており、判決確定まで取水しないよう求める通告書を13日にJR東海側に送付。JR東海関西支社は「内容を確認するが、今のところ取水をやめることはない」としている。

 摂津市の山田雅也環境部長は「過去に甚大な地盤沈下が発生した。くみ上げの開始で、住民の不安な日々が再び始まることを認識してもらいたい。引き続きくみ上げをしないように求めていく」と話した。

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