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【再生医療が描く未来(5)=完】病気忘れられる薬を 鍵本忠尚ヘリオス社長

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【再生医療が描く未来(5)=完】
病気忘れられる薬を 鍵本忠尚ヘリオス社長

会社が何を目指しているのか広く知ってもらいたいと話す「ヘリオス」の鍵本忠尚社長=神戸市中央区のヘリオス神戸研究所(南雲都撮影) 会社が何を目指しているのか広く知ってもらいたいと話す「ヘリオス」の鍵本忠尚社長=神戸市中央区のヘリオス神戸研究所(南雲都撮影)

 再生医療の実用化を目指し、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った医薬品の開発で注目を集めるベンチャー企業「ヘリオス」を率いる。眼科医として臨床現場に立った経験で芽生えた「患者の希望となる薬を作り、届けたい」という思いが起業につながった。その熱意が次世代の医療を切り開いていく。

グローバルに戦える

 --1社目のベンチャーで成功された後、理化学研究所の協力を得て、平成23年2月には「日本網膜研究所」(現ヘリオス)を設立。再生医療医薬品の実用化に向けてお忙しい毎日を送られていますね

 鍵本「そうですね。今は月の半分が海外出張ということもあります。忙しい毎日ですが、仕事が好きだから苦にはなりません。休みもまとめてもらうようにしていて、会社では私だけ、夏休み、冬休み、春休みの3つの長期休みをもらっています」

 --気分転換はどうしてますか

 鍵本「会社の植木の手入れで、株分けとか。引っ越し祝いで頂いた胡蝶蘭も毎年咲かせてますよ。植物の良いところは、成長し続けることです。命が続いていくところがいいですね。土いじりをしているときに、経営のアイデアが浮かぶこともあります」

 --さて、iPS細胞を使った医薬品の開発のために、大手製薬会社の大日本住友製薬と合弁会社を作っています

 鍵本「世界のバイオベンチャーは、ある程度製品ができると、大手製薬会社に製品ごと買収してもらうモデルが多いんです。しかし、私は、細胞分野での製薬企業を新たにつくりたかった。日本のバイオベンチャーがグローバルに戦えるチャンスだと思ったんです。今は再生医療の黎明(れいめい)期です。このタイミングなら、われわれベンチャーも、マーケティングから販売まで携われると思ったんです」

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