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【薬種商「天命」田邊屋五兵衞(4)】分家の一つとして創業 鎖国で衰退、薬に活路

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【薬種商「天命」田邊屋五兵衞(4)】
分家の一つとして創業 鎖国で衰退、薬に活路

「たなべや薬」と書かれた創業以来の軒下看板と田邊五兵衞の提灯=大阪市中央区の田辺三菱製薬史料館 「たなべや薬」と書かれた創業以来の軒下看板と田邊五兵衞の提灯=大阪市中央区の田辺三菱製薬史料館

 「たなべや薬」は合薬、合わせ薬ともいい、さまざまな生薬を配合したものである。当時は丸薬(練り固めたもの)、膏薬(こうやく)(油で練った外用薬)など、薬にはさまざまな形態があった。同店では振出薬(ふりだしぐすり)といい、麻袋や絹袋に小さく刻んだ処方生薬を入れ、白湯で煮出したエキスを服用するタイプだった。

 産前産後の薬としてよく売れたそうだ。現代でいう漢方薬だが、薩摩の島津家由来というその処方を紹介しよう。   (山上直子)   =(5)に続く

▼【田辺三菱製薬の祖・田邊屋五兵衞(5)】今でいう宮内庁御用達「禁裏御用」300年企業の礎を築く

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