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【薬種商「天命」田邊屋五兵衞(3)】島津ゆかりの「たなべや薬」 関ケ原退却の恩賞

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【薬種商「天命」田邊屋五兵衞(3)】
島津ゆかりの「たなべや薬」 関ケ原退却の恩賞

田邊家の姻戚でともに朱印船貿易を手がけた末吉家が寛永9(1632)年、清水寺に奉納した絵馬(清水寺蔵) 田邊家の姻戚でともに朱印船貿易を手がけた末吉家が寛永9(1632)年、清水寺に奉納した絵馬(清水寺蔵)

 そしてその功によって、島津家から領地と秘伝薬の製法を与えられたというのだ。実際「道與が所望した製薬の秘法を伝授した」(京都相国寺)とする史料もあるので確かだろう。

 「たなべや薬」の効能は打撲、折傷のほか産前産後によいとされた。戦国時代の傷薬が江戸時代に産前産後薬としてヒットしたのも、今でいう目の付け所がよかったのかもしれない。

 「島津家秘伝の“陣中薬”。それがたなべや薬のルーツだったのです」

        (山上直子)

   =(4)に続く

▼【田辺三菱製薬の祖・田邊屋五兵衞(4)】分家の一つとして創業 鎖国で衰退、薬に活路

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