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【強毒ヒアリ】定着後の駆除は困難 と専門家 卵千個「侵入阻止を」

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【強毒ヒアリ】
定着後の駆除は困難 と専門家 卵千個「侵入阻止を」

 国内で初確認されたヒアリの女王アリ個体(環境省提供)  国内で初確認されたヒアリの女王アリ個体(環境省提供)

 強い毒を持つ「ヒアリ」が大阪南港(大阪市)でも確認され、国内4例目となった。女王アリも含まれ、既に繁殖している恐れもある。専門家は「初期段階での侵入阻止が重要だ。定着すると駆除は極めて難しい」と危機感を募らせた。

 アリの生態に詳しい京都大昆虫生態学研究室の土畑重人助教(35)によると、女王アリは1日に千個以上の卵を産む能力があるとされ、いったん巣を作ると、急激に繁殖する恐れがある。物流の多い港から侵入するケースが多く、関東地方以南の気候が適しているため、東京や横浜でも見つかることが考えられるという。

 女王ヒアリは一つの巣に1匹のタイプと、複数のタイプがあり、複数の場合、繁殖力は特に強い。いずれも米国や中国、台湾で確認されており、土畑氏は「日本国内に、いつ侵入してもおかしくなかった」と指摘する。

 土畑氏は、水際で阻止するため、湾岸部を中心とした調査と駆除を強調するが、「物流に紛れて押し寄せてくるため、完全な阻止は難しい。特効薬はなく、地道に駆除するしかない」と話した。

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