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【世界を読む】中国“礼賛”に走るノルウェーとギリシャ…批判封じたのは巨大な「胃袋」と「財布」

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中国“礼賛”に走るノルウェーとギリシャ…批判封じたのは巨大な「胃袋」と「財布」

中国訪問の歓迎式典で李克強首相(右)と並んで歩くノルウェーのソルベルグ首相。“大国”中国の市場開放と引き替えに、批判を押さえ込まれている=4月7日、北京(ロイター) 中国訪問の歓迎式典で李克強首相(右)と並んで歩くノルウェーのソルベルグ首相。“大国”中国の市場開放と引き替えに、批判を押さえ込まれている=4月7日、北京(ロイター)

 中国は投資や援助でアジアやアフリカの国々を取り込んできた。カネで絡め取るこの手法が欧州にも及んでいる。ノルウェーとギリシャが相次いで、人権などに関する批判を封じ込まれた。中国の巨大な「胃袋」と「財布」が、欧州を侵食し始めている。 (坂本英彰)

「私は中国が大好き」

 ノルウェーはいま、中国への水産品輸出拡大への期待にわいている。2010年のノーベル平和賞で極度に悪化した関係が昨年末に正常化し、市場が一挙に開かれたためだ。そのためには、中国に対する批判を自ら封じる代償を伴った。

 「信じてください。私は中国が大好きです」

 ノルウェーのサンドバルグ漁業相は5月、在北京のノルウェー大使館に多くの関係業者を招き、精いっぱいの友好ムードを演出した。ノルウェー紙アフテンポステンが伝える。

 中国の電子商取引最大手アリババグループはノルウェーの水産団体と提携し、タラなど魚介類を販売するイベントを行った。“失われた6年”を取り戻そうと、ノルウェーは中国向けの販売促進に必死だ。

 サンドバルグ漁業相は、約120人というこれまでにない規模の随行団を率いて北京入りした。訪問中に中国の人権状況を持ち出す機会はあるのかと問うアフテンポステン紙に対し、同氏はこう答えたという。

 「いまはまずは、魚のことが重要だ」

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