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飛鳥寺塔跡から飛鳥時代の真珠 仏教荘厳具で最古 奈文研

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飛鳥寺塔跡から飛鳥時代の真珠 仏教荘厳具で最古 奈文研

飛鳥寺塔跡で出土した飛鳥時代の真珠(奈文研提供) 飛鳥寺塔跡で出土した飛鳥時代の真珠(奈文研提供)

 わが国最古の寺院とされる奈良県明日香村の飛鳥寺の塔跡で見つかった「塔心礎(しんそ=礎石)埋納物」(飛鳥時代)に、当時としては極めて珍しい真珠14点が含まれていることが分かり、奈良文化財研究所が3日、研究紀要で報告した。真珠は金銀などとともに「仏教の七宝(しっぽう)」の一つに数えられ、今回見つかった真珠は寺院の装飾品である荘厳具(しょうごんぐ)関連遺物では最古とみられる。

 真珠は直径1・5~2ミリで、約0・5ミリの穴があけられていた。昭和32年に行われた塔心礎の発掘調査で、舎利容器や金銀の延板、金環(きんかん)、ガラス玉などとともに出土。調査されずに保管されていたが、奈文研が蛍光X線分析や電子顕微鏡による調査を行った結果、真珠と分かった。

 韓国では、古代朝鮮・百済時代の弥勒寺跡から真珠が出土している。

 調査した奈文研の田村朋美研究員は「塔心礎埋納物の中には挂甲(けいこう=よろい)や馬鈴(ばれい)などもあり、古墳時代の色彩が強いとされてきたが、今回の発見で仏教施設の荘厳具としての様相が分かった。真珠が朝鮮半島や西アジアからもたらされた可能性も考えられる」としている。

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