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【銀幕裏の声】武器持たぬ米衛生兵は“恐ろしい日本兵”も救助した-壮絶な沖縄戦の真実描く米大作「ハクソー・リッジ」(上)

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【銀幕裏の声】
武器持たぬ米衛生兵は“恐ろしい日本兵”も救助した-壮絶な沖縄戦の真実描く米大作「ハクソー・リッジ」(上)

映画「ハクソー・リッジ」のワンシーン。沖縄戦の壮絶な描写に戦慄する(C)Cosmos Filmed Entertainment Pty Ltd 2016 映画「ハクソー・リッジ」のワンシーン。沖縄戦の壮絶な描写に戦慄する(C)Cosmos Filmed Entertainment Pty Ltd 2016

 第二次世界大戦末期の昭和20(1945)年、沖縄を戦場に日米が最大かつ“最終決戦”ともいえる壮絶な戦闘を繰り広げている。ハリウッド大作「ハクソー・リッジ」は、この戦闘の記録を一人の米衛生兵、デズモンド・ドスの視点から描いた異色作だ。「ドスのような一兵卒の記録は近年になって明らかになるケースが多く、米戦史の第一級の史料になってきています」。こう語るのは米大統領研究者で「アメリカ人の物語」(悠書館)の著者である大阪大外国語学部非常勤講師、西川秀和さん。「ドスのような良心的兵役拒否者は米国では少数派。米国といえば戦争ばかりしている国と思いがちですが、少数ながら非戦・反戦の信念を持つ人が昔からいたのです」。戦場で戦うことを拒否したドスが、なぜ映画化される英雄となったのか。戦史の裏に隠された真実とは…。(戸津井康之)

武器を持たない戦争

 「汝、殺すことなかれ」

 この教えを忠実に守り、敬虔(けいけん)なキリスト教徒として育ったドス(アンドリュー・ガーフィールド)は典型的な良心的兵役拒否者だった。だが、友人たちが次々と出征するなか、「自分は武器を持たず、衛生兵として国に尽くしたい」と、両親の反対を押し切り、志願兵として陸軍に入隊する。ところが射撃訓練中も銃を手にすることを拒んだため、上官や同僚たちと対立。命令違反者として何度も除隊するよう宣告されるが、ドスの決意は固かった…。

火炎放射器で焼き尽くす米兵…実際は、日本兵を恐れてた

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