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京大原子炉が運転再開 研究用では2基目 大阪・熊取町

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京大原子炉が運転再開 研究用では2基目 大阪・熊取町

 京都大原子炉実験所は21日、停止中の研究用原子炉(大阪府熊取町、出力100ワット)の運転を再開した。東京電力福島第1原発事故を踏まえ策定された新規制基準に適合した研究炉の運転再開は、4月の近畿大原子炉(大阪府東大阪市、出力1ワット)に次ぎ2基目。

 再開したのは臨界集合体実験装置(KUCA)。午後2時25分ごろ、制御室で所員が「起動します」と掛け声をして制御棒を引き抜く操作をした。徐々に出力を上げ、午後2時45分に臨界に達した。

 その後、国際廃炉研究開発機構(IRID)が、福島第1原発事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)を取り出す際に燃料が臨界状態にならないよう、兆候をつかむ監視装置の実験を実施。7月から学生の実験も始める。

 KUCAは昭和49年に初臨界。全国の大学の共同利用施設として研究者や学生が使用してきた。福島第1原発事故後の平成26年に定期検査で停止した。安全対策工事をし、28年に新規制基準の適合性審査に合格。今月20日に原子力規制委員会の最終検査に合格した。京大はもう1基の研究炉「KUR」(熊取町、出力5メガワット)も今夏の運転再開を目指している。

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