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【鬼筆のスポ魂】
ニュー甲子園が虎にVを呼ぶ?…守備向上に「内野」拡張
実は32年前の1985(昭和60)年、ある部分だけ内野の土部分が拡張されていた。「二塁手の岡田さんが芝を後ろに下げてくれと要望を出されました。当時は1メートルぐらい下げました」とは金沢次長。あの21年ぶりのリーグ制覇や初の日本一の隠された“勝因”というのだ。二塁でレギュラーに定着した初年度にグラウンド改造を要望した岡田彰布氏(元監督)の“野球眼(やきゅうがん)”には改めて唸(うな)るばかりだが、広島と競り合っている今季も拡張効果が出れば夢は広がる。
「ひとつ楽しみがあるんです。甲子園での次の広島戦(7月17~19日)で菊池がどこを守りますかね。これだけ下げても外野の芝部分で守ったりして…」とは球団関係者。敵の二塁手は日本球界屈指の名手だった。う~ん、アドバンテージは思惑通りにあるのだろうか…。
植村徹也(特別記者)
