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「夏イチゴ」で地域復活! 滋賀・永源寺で名産化スタート

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「夏イチゴ」で地域復活! 滋賀・永源寺で名産化スタート

イチゴの苗を植える高校生ら イチゴの苗を植える高校生ら

 この試みに、地元住民の有志で作る「木地師のふるさと高松会」や県立八日市南高(同市春日町)も協力。栽培地は住民から空き地を借り受けた。5月末に行われた苗の植え付けには、前川さんや同校の生徒らが参加。130株を植えた。同校3年の福島萌夏さん(17)は「夏イチゴがあるのを初めて知った。無事に育ってほしい」と話す。

 計画には、県内の企業も参画した。地元住民によると、付近ではサルなど野生の動物が多く出没し、農作物が荒らされることが多いといい、獣害対策を強化。農業用資材などを手がける「タキロンプロテック」(同市東沖野)の社員らが、イチゴを守るためのハウス作りに協力。ハウスには、獣害を防ぐための金網を付ける。生徒らは苗を植えると同時に、同社の社員らに指導を受けながら、ハウスに金網を取り付けていった。

 イチゴ農園の立ち上げ指導などを行う電農舎(野洲市)も栽培指導にあたる。同社の土川徳明社長(48)は「夏イチゴの栽培は珍しく、県内で軌道にのるか注目している。これからは高齢者や女性も農業を支えることが必要で、今回のような条件のところで育てられるか、面白い試みになる。遠方からサポートしたい」と期待を込める。

 苗の植え付けから約2週間経ち、花が咲き始めて実も少しずつ付いてきた。今夏は収穫後に品質などを調べ、商品化が可能かどうかなどを検討する。

 前川さんは「この地域での雇用の創出を模索する中で、新しい挑戦になると思う。無事に育ち、ゆくゆくは商業ベースにのる事業になれば」と話している。

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