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【鹿間孝一のなにわ逍遙】ノルディックウオーキングで知った歩く効用

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【鹿間孝一のなにわ逍遙】
ノルディックウオーキングで知った歩く効用

ノルディックウオーキングで軽やかに歩く人々=三重県伊賀市のメナード青山リゾート ノルディックウオーキングで軽やかに歩く人々=三重県伊賀市のメナード青山リゾート

 ノルディックウオーキングにはまっている。クロスカントリースキーのように、両手にストックを持って歩くのである。

 このところちょっと太り気味で、メタボが気になる。ダイエットをしなければと、今年1月から始めた。

 ノルディックウオーキングは両腕を使うので全身運動になり、ただ歩くより約20%多くエネルギーを消費するという。週末は近くの街や公園を5~6キロ、時には電車で遠出して、多い日には10キロ以上も歩く。

 けっこう流行しているようで、同じようにストックを持って歩く人とよく出会う。ヨッ、ご同輩! と会釈してすれ違う。

 最近は、同好会や正しい歩き方を教えてくれるスクールもあるそうだ。なるほど上級者は歩くフォームやスピードが違う。

 こちらは散歩気分だから、疲れたら休み、途中で切り上げて、電車やバスに乗って帰ってくることもある。

     ◇

 作家で美術評論家の海野弘さんは「足が未来をつくる」(洋泉社新書y)で、歩くことの文化的意味を説いている。

 テレビによって世界の果てまでを同時的に見ることができ、インターネットであらゆる情報が手に入る。現代はあまりに視覚中心の社会になってしまった。さらに交通手段の発達もあって歩かなくなった。

 「見」という字は目に足がついている。目だけでは見ているとはいえない。

 「目の文化は、空間的、間接的、表層的であり、足の文化は、時間的、直接的、深層的である」

 こう言われてもチンプンカンプンだが、「歩くことで、新しい考えを生み出すのであり、人間にとって歩くことは、目的なのである」に共感する。

 確かに、歩くことで新しい発見がある。ぼんやり浮かんだアイデアが、次第に形になり、考えがまとまることがある。

 歩く効用である。

     ◇

 そう難しく考えずとも、歩くことを楽しめばいい。

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