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【ビジネスの裏側】名門ロイヤルホテル、2トップを三井住友銀OBが独占 そのワケは…

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【ビジネスの裏側】
名門ロイヤルホテル、2トップを三井住友銀OBが独占 そのワケは…

大阪の名門の一つに数えられるリーガロイヤルホテル大阪=大阪市北区 大阪の名門の一つに数えられるリーガロイヤルホテル大阪=大阪市北区

 リーガロイヤルホテル(大阪市北区)を運営するロイヤルホテルが29日に新経営体制をスタートする。新社長には三井住友銀行で副会長、副頭取を歴任し、関西経済同友会代表幹事も務めた蔭山秀一氏が就く。会長も三井住友銀行OBで、老舗名門ホテルの経営トップを銀行OBで占めるのは極めて異例だ。そのわけを探ると、やむにやまれぬ銀行の業界事情がみえてくる。

慣例覆す

 「ホテル経営の未経験者2人がトップとは。『大阪の迎賓館』ともあろう名門が果たしてそれでいいのか」

 大阪市内の大手ホテル関係者は、ロイヤルホテルの新体制についてこうつぶやいた。帝国ホテル、ホテルニューオータニといった名門では、総支配人などを経験し実務を熟知する人材がトップに就くのが常識だ。

 三井住友銀行は旧住友銀行時代から、多くの役員経験者をロイヤルホテルに転出させている。同社が経営危機にあった時期は銀行OBが社長や会長兼社長に就くこともあったが、通常は銀行OBが会長、プロパーが社長という態勢だった。

 同行内では、蔭山氏の転出先として早くからロイヤルホテルが候補にあがっていたといい、周辺は会長就任を予想していた。ところが、同行出身で平成21年から会長を務める平沢正英氏が続投、蔭山氏は社長、と慣例を覆す人事となった。

 背景にあるのは、近年の銀行役員OBの再就職難だ。

薄れる銀行の神通力

 銀行役員の多くは退職後にグループ会社の役員に転出してきた。しかし、近年は経営効率化でグループの整理・再編が進み転出先のポストも減った。

 三井住友銀行の場合、関西には京阪神ビルディング、不動産や生損保保険代理業の銀泉(大阪市)があるが、両社とも昨年社長が交代したばかり。

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