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【田淵幸一物語・第4部(18)】それでも、ミスターTですか!…打撃コーチに甘んじる姿につい声が

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【田淵幸一物語・第4部(18)】
それでも、ミスターTですか!…打撃コーチに甘んじる姿につい声が

幸せそうな笑顔。トラの球団旗の前で野崎球団社長(左)と握手する田淵コーチ(右は星野監督) 幸せそうな笑顔。トラの球団旗の前で野崎球団社長(左)と握手する田淵コーチ(右は星野監督)

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 「阪神・星野監督」の誕生劇は多くの議論を呼んだ。

 (1)なぜ、中日の監督を辞めたばかりの星野に、阪神の再建を託さなければいけないのか。

 (2)阪神OBの中に監督候補となるべき人材はいなかったのか。

 (3)誰が星野に白羽の矢を立てたのか。

 すでに「闘将」の異名で呼ばれていた星野。指導者としての実績はある。だが、当時の阪神のフロントの中に、突然、爆発した野村沙知代夫人の「脱税騒動」の水面下で、本社上層部に星野を推薦し、ひそかに招(しょう)聘(へい)工作を行えるような人物は見当たらない。

 「野村監督の推薦」という見方もあった。監督を辞任するに際し、球団に「わたしの後任は星野しかいない」と進言した-という。だが、これには時間的な疑問が残る。野村監督が沙知代夫人の逮捕を受けて辞任を表明したのは12月6日の未明。星野の名前はすでに5日のスポーツ紙で報じられていた。

 そうしたことから「売り込み説」も浮上する。少年の頃、阪神ファンだったという星野が、知人を通じて阪神側に「監督をしたい」意思を伝え、球団も渡りに船とばかりに乗った-というものだ。

 余談が長くなった。話を田淵に戻そう。

 星野の阪神監督就任は田淵の人生を一変させた。「チーフ打撃コーチ」として24年ぶりに古巣・タイガースへの「復帰」が決まったのだ。

 「地獄の底だろうが、どこまでもついていく。嫌といわれても。星野監督は阪神に欠けている闘魂を注入してくれる人。勝てばうれしい。負ければ悔しい。感情が豊かでファンと一緒に喜べる人だ」

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