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【竹島を考える】韓国のスペシャル番組「独島100年の時間」の欺瞞 嘘八百の主張を打ち崩すには 下條正男・拓殖大教授

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【竹島を考える】
韓国のスペシャル番組「独島100年の時間」の欺瞞 嘘八百の主張を打ち崩すには 下條正男・拓殖大教授

今年1月、竹島に上陸した韓国南東部、慶尚北道の金寛容知事(中央)。竹島問題で“攻勢”をかける韓国に対し、日本が打つべき手は…(フェイスブックから、共同) 今年1月、竹島に上陸した韓国南東部、慶尚北道の金寛容知事(中央)。竹島問題で“攻勢”をかける韓国に対し、日本が打つべき手は…(フェイスブックから、共同)

 歴史的事実として、竹島と尖閣諸島は、日本の領土である。「オスプレイ」と「集団的自衛権」で、近隣諸国との関係を緊張させる前に、日本には使える駒(外交カード)があったのである。

 だが、中韓を攻略できる外交カードがあっても、それを使う手順が分からなければ“猫に小判”である。前回のコラムも触れた「東海併記問題」をはじめ、「日韓漁業協定」や「日台漁業取り決め」などでの外交的敗北はその実例である。

報告書の公開に安住するな

 今回、公開された報告書には、当面、必要のない駒も集められているが、これは領土の一部が侵奪され、侵略の危機に直面している時にする作業ではない。『大清一統志』を新資料とするなら、早速それを使うべきであった。『大清一統志』の場合は、報告書の7年前に報道されているが、攻略のタイミングが遅れれば、それだけ中韓が守りを固めていく。

 日本政府がすべきことは、「東海併記問題」での外交的敗北を検証して、手持ちの駒で中韓に引導を渡し、止めを刺すことである。それを「客観的なエビデンス」などと報告書の公開に安住し、尖閣問題や竹島問題までも振り出しに戻すことは許されない。

 だがそのためには、古い革袋に新しい葡萄(ぶどう)酒を入れてはならない。新しい革袋を準備し、時の政権の都合や省庁の思惑に左右されない「新しい葡萄酒」(研究機関)を入れることである。

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