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【竹島を考える】韓国のスペシャル番組「独島100年の時間」の欺瞞 嘘八百の主張を打ち崩すには 下條正男・拓殖大教授

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【竹島を考える】
韓国のスペシャル番組「独島100年の時間」の欺瞞 嘘八百の主張を打ち崩すには 下條正男・拓殖大教授

今年1月、竹島に上陸した韓国南東部、慶尚北道の金寛容知事(中央)。竹島問題で“攻勢”をかける韓国に対し、日本が打つべき手は…(フェイスブックから、共同) 今年1月、竹島に上陸した韓国南東部、慶尚北道の金寛容知事(中央)。竹島問題で“攻勢”をかける韓国に対し、日本が打つべき手は…(フェイスブックから、共同)

 その中で久保井氏は、江戸時代の地理学者・長久保赤水の『日本輿地路程全図』に関し、「竹島と鬱陵(うつりょう)島に彩色がなされていないのは、長久保赤水が朝鮮領としていた証拠だ」とする主旨の発言をしている。

 この主張は、韓国の研究者、崔書勉(チェ・ソミョン)氏が最初に唱えたように記憶しているが、長久保赤水は、『大日本史』の中で、竹島と鬱陵島を日本の版図としている。彩色の有無は、領有の意思とは関係がないのである。

 史料批判もせずに、古地図や文献を恣意的に解釈するのは、学問とは無縁のプロパガンダである。残念なことに韓国側には、文献や古地図を曲解して、声高に叫ぶ傾向がある。それも竹島問題と歴史教科書問題や日本海呼称問題などに結び付けては、国際社会で日本批判をするのである。

 日本政府が竹島問題を解決するには、文献や古地図が駒(資料)となるが、駒を集めるだけでは意味がない。その駒をいつ、どこで誰が使うのか、詰めが肝心である。

尖閣問題に一石投じた大清一統志

 これは尖閣問題も同じである。領土・主権対策企画調整室が公開した報告書では、中国・清代の地誌『大清一統志(だいしんいっとうし)』(1744年)を新資料としているが、これは新資料というほどのものではない。

 『大清一統志』では清は台湾の北東を境界とし、尖閣諸島はその外に位置している。つまり尖閣諸島は清の境界外にあったことになる。

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