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【熊本地震】三セク「南阿蘇鉄道」国が支援検討

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【熊本地震】
三セク「南阿蘇鉄道」国が支援検討

 熊本地震で被災した第三セクター「南阿蘇鉄道」(熊本県)の全線復旧に向け、政府が復旧費の9割以上を補助する支援策を検討していることが13日、分かった。国土交通省は早ければ2022年度の全線復旧を目指し、関係省庁や地元と調整を進める。

 同鉄道は、熊本県の南阿蘇村と高森町の17・7キロを結ぶ。被害が甚大だった立野-中松(10・5キロ)が運休しており、国は全線復旧に必要な費用を65億~70億円、期間は設計着手から5年程度かかると試算している。

 資金力の乏しいローカル鉄道の復旧費用については、国と自治体が最大4分の1ずつ補助し、事業者の負担を2分の1に減らす制度がある。

 今回は特例的に、南阿蘇鉄道の負担をゼロにした上で国と自治体が2分の1ずつ補助し、さらに自治体の負担分について国が地方交付税などで補う仕組みを検討。これにより国が実質9割以上を支援し、自治体の負担は数%に抑えられる見通し。

 国交省は、支援策の適用に当たって、将来的な路線維持や安定経営を担保するため、鉄道施設を自治体が保有する「上下分離方式」を条件とする方針。現在、地元が負担の在り方を協議しており、国交省は財務、総務両省と調整を進める。 東日本大震災では、津波で被災した岩手県の第三セクター「三陸鉄道」が、復旧費のほぼ全額を国が負担する特例的な財政支援を受け、全線復旧を果たしている。

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