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【田淵幸一物語・第4部(6)】田淵を変えたアメリカンノック

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【田淵幸一物語・第4部(6)】
田淵を変えたアメリカンノック

田淵を甦らせた西武・根本監督。「恩師」と仰ぐ一人だ 田淵を甦らせた西武・根本監督。「恩師」と仰ぐ一人だ

 「足がへばってると打てない。だから試合に出ないでランニングで下半身を鍛えているんだ」。誰もいない第2球場の外野を田淵は黙々と走った。するとある日、根本監督がノックバットを持ってやってきた。

 「ブチ、一人で走るのは苦しいやろ。手伝ってやるよ」と、右翼へ左翼へと打球を飛ばすアメリカンノックを始めたのである。必死に打球を追う田淵。遠征以外は毎日、根本はやってきた。

 9月2日、富山での阪急8回戦で「4番DH」で戦列に復帰した田淵は、一回に1死一、二塁で三浦からバックスクリーン直撃の17号3ランを叩き込んだ。そして三回にも無死一塁で三浦から左中間へ18号2ラン。

 この年、27本塁打に終わった田淵は翌年、43ホーマー、97打点をマーク。西武の主砲として甦(よみがえ)ったのである。

 「初めてこの人のためなら…と思った」

 田淵が根本を「恩師」とした瞬間だった。(敬称略)

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