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【田淵幸一物語・第4部(2)】またしても「真夜中」のトレード発表

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【田淵幸一物語・第4部(2)】
またしても「真夜中」のトレード発表

江川と小林の交換トレード成立を発表する阪神・小津球団社長(左)と巨人・長谷川球団代表 江川と小林の交換トレード成立を発表する阪神・小津球団社長(左)と巨人・長谷川球団代表

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 法大の後輩・江川が引き起こした「騒動」を田淵は冷ややかな目でみていた。

 「いいも悪いも、そのときは何も感じなかった。へぇ、そんな方法もあるんだ。人はいろんなことを考えつくもんだ-としかね。ただ、印象はよくなかったな」

 浪人までして望んだ巨人への入団。その江川の気持ちは痛いほど分かる。だが、ルールを犯してまで-とは田淵は考えなかった。

 さて、「騒動」の続き。

 江川問題は国会でも取り上げられるなど社会的な問題に発展した。法律論を持ち出して契約の正当性を主張する巨人に対し12月21日、ついに金子鋭コミッショナーの「裁定」が下った。

 「野球協約と国家の法律とはわけが違う。野球組織の秩序を維持し、野球の繁栄を招来するために設けられた自治的規範である。すべてを法律で片付けるなら、野球組織に野球協約は必要ない」

巨人の全面敗訴

 巨人の「全面敗訴」である。この裁定を各球団の代表たちは喝采と拍手で支持した。ところが翌22日に行われた「プロ野球実行委員会」の席で金子コミッショナーが「これから申し上げることは、昨日の続きだと思って聞いてほしい」と切り出した。

 「江川君の指名権をとった阪神と巨人との間でトレードを行う。4月7日の開幕を待ったのでは遅すぎるので、2月1日のキャンプインまでにトレードを実現させる。このことはあくまで特例である」

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