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【衝撃事件の核心】「横綱」は数百万円? 金品飛び交うメジロ鳴き声バトルのウラ 愛好家12人の自宅を捜索すると…

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【衝撃事件の核心】
「横綱」は数百万円? 金品飛び交うメジロ鳴き声バトルのウラ 愛好家12人の自宅を捜索すると…

小鳥の鳴き声の美しさや回数の多さを競う「鳴き合わせ会」。高齢者を中心に愛好家は全国に約1万5千人いるとされる。番付が「横綱」のメジロなら数百万円で取引されることもあるという(一部画像は全国野鳥密猟対策連絡会提供) 小鳥の鳴き声の美しさや回数の多さを競う「鳴き合わせ会」。高齢者を中心に愛好家は全国に約1万5千人いるとされる。番付が「横綱」のメジロなら数百万円で取引されることもあるという(一部画像は全国野鳥密猟対策連絡会提供)

「本当はバクチでは…」

 一部の愛好家が、違法に飼育しながら執着を見せる鳴き合わせ会。その実態はどのようなものか。

 府警の調べに対し、ある愛好家は「参加者から1人当たり数千円の参加料を取り、成績上位者から順番に米や食用油などの食品や日用品を全員に渡していた。現金のやり取りは一切していない」と説明した。

 一方、平成4年の設立以来、鳴き合わせ会の中止を求め続け、全国の警察とも連携してきた密対連の関係者は異を唱える。

 密対連の中村桂子事務局長は「九州などでは日用品を賞品にすることもあるが、鳴き合わせ会の〝本場〟といわれる大阪で日用品が賞品に並ぶのを見たことがない。実際はお金を賭けるばくちを行っていたのでは」と指摘する。

 密対連の調べでは、鳴き合わせ会の愛好家は全国に約1万5千人いるとみられ、そのうち約950人が活動している大阪は一大勢力と目されている。

 鳴き合わせ会に詳しい関係者によると、鳴き声の回数をカウントする特殊な計測器を開発したのも大阪の関係者といい、販売価格は1台約250万円。開発者らは全国の愛好家にリースすることで巨利を得ているともささやかれる。

 この関係者は「普段の鳴き合わせ会は地域ごとに行われているが、『われこそは』という愛好家が自慢のメジロを持ち寄って競う『納会』と呼ばれる全国大会が、大阪で毎年のように行われている」と明かす。

 ただ、今回捜索を受けた12人を含め、愛好家の高齢化が進んでいる。

 中村事務局長は「メジロを飼育しても問題のなかった時代もあり、昔取った杵柄(きねづか)で年配の人を中心に楽しんでいるのだろうが、密猟して羽を切るなどの行為は動物虐待でしかない。こんな遊びはいい加減にやめるべきだ」と訴えている。

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