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【衝撃事件の核心】「横綱」は数百万円? 金品飛び交うメジロ鳴き声バトルのウラ 愛好家12人の自宅を捜索すると…

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【衝撃事件の核心】
「横綱」は数百万円? 金品飛び交うメジロ鳴き声バトルのウラ 愛好家12人の自宅を捜索すると…

小鳥の鳴き声の美しさや回数の多さを競う「鳴き合わせ会」。高齢者を中心に愛好家は全国に約1万5千人いるとされる。番付が「横綱」のメジロなら数百万円で取引されることもあるという(一部画像は全国野鳥密猟対策連絡会提供) 小鳥の鳴き声の美しさや回数の多さを競う「鳴き合わせ会」。高齢者を中心に愛好家は全国に約1万5千人いるとされる。番付が「横綱」のメジロなら数百万円で取引されることもあるという(一部画像は全国野鳥密猟対策連絡会提供)

 堺市の鳴き合わせ会をめぐっては、密対連が20年と25年の2回、中止するようメンバーに要請していた。情報を寄せた人物もかつては同会のメンバーだったが、密対連の要請などを受けて飼育の違法性を認識し、脱退したという。にもかかわらず、他のメンバーが相変わらず違法行為を続けていることが許せず、「告発」に至ったようだ。

 府警保安課は密対連を通じて通報を受け、2月下旬に内偵捜査に乗り出した。

「横綱」なら数百万円

 ある日曜日、捜査員が会場の浜寺船尾会館近くで張り込んでいると、布で覆った鳥かごを小脇に抱えた中高年の男性らが現れた。まさに「勝負師」といった表情で、次々と会館に吸い込まれていった。

 「チィチィチィチィ…」。男性らが会館に入ってしばらくすると、中からメジロと思われる小鳥の鳴き声が漏れ聞こえた。

 捜査関係者によると、鳴き合わせ会は、鳴き声の美しさや回数の多さを競うのが一般的なルール。3分間で400~600回さえずり、優勝する鳥は800回近く鳴くという。回数によって、大相撲のように鳥を「横綱」「大関」などと格付けして楽しむグループもあるとされる。

 密対連などによると、通常はメジロ1羽が1万~2万円で密売されるが、好成績を収めた「横綱」なら数百万円で取引されることもあった。少しでもよく鳴く一羽を見つけだそうと、密猟する愛好家もいる。

 過去には、密猟したメジロを愛好者に販売していた暴力団関係者もいたという。ただ、ある捜査関係者は「最近は暴力団がシノギ(資金獲得源)にしているような話は聞かない。かなり昔のことではないか」と指摘する。

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