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【ぬぐえぬ影 連続児童殺傷20年(上)】「命がけで来てんだよな」元少年A、直撃の文春記者に態度豹変 闇に消えたのは「モンスター」なのか

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【ぬぐえぬ影 連続児童殺傷20年(上)】
「命がけで来てんだよな」元少年A、直撃の文春記者に態度豹変 闇に消えたのは「モンスター」なのか

加害男性が昨年1月までの数カ月間住んでいた団地。週刊誌の直撃取材を受けた後、ひっそりと退去した=東京都足立区 加害男性が昨年1月までの数カ月間住んでいた団地。週刊誌の直撃取材を受けた後、ひっそりと退去した=東京都足立区

 自らが起こした事件への反省には触れず、不幸を嘆くような言葉ばかり。しかも、《(レールから外れた人たちで)表現者集団を作りたい》という壮大な〝夢〟までつづっていた。

 「事件と向き合っていない」と思わざるを得なかったという柴田さん。手記を出した出版社など周囲の大人の「無責任さ」も指摘した上で、こう危惧する。

 「追い詰められたら何をしでかすか分からない。もしかするとモンスターを野放しにしてしまったのかもしれない」

 ほんのつかの間、残像を焼きつけ、再び社会のどこかへ消えた加害男性。ホームページも閉鎖され、その消息は杳(よう)として知れない。

 

 平成9年5月27日、神戸市須磨区の中学校の校門前で、行方不明だった男児の遺体の一部が発見された。遺体に添えられた「さあ、ゲームの始まりです」という挑戦状は社会に激震を引き起こした。14歳の凶行から20年。手厚い矯正教育を経て加害男性が戻った社会はいまなお、暗い影がぬぐえない。事件は社会に何を刻んだのだろうか。

 【用語解説】神戸連続児童殺傷事件 神戸市須磨区で平成9年2~3月、小学生4人が殴られるなどする連続通り魔事件が発生し、3月23日に山下彩花ちゃん=当時(10)=が死亡。5月27日には土師(はせ)淳君=同(11)=の遺体の一部が「酒鬼薔薇聖斗」を名乗る挑戦状とともに発見された。兵庫県警は6月28日、中学3年で14歳だった加害男性を逮捕。関東医療少年院に収容された加害男性は16年3月に仮退院、17年1月に本退院した。

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