産経WEST

【スポーツの言葉たち】「これから」を考えるために、「これまで」を知る必要があります…現役最年長サッカーライター、賀川浩

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【スポーツの言葉たち】
「これから」を考えるために、「これまで」を知る必要があります…現役最年長サッカーライター、賀川浩

賀川浩対談集「このくにのサッカー」 賀川浩対談集「このくにのサッカー」

 産経新聞の大先輩で、国際サッカー連盟(FIFA)会長賞を日本人で初めて受賞した現役最年長サッカーライターの賀川浩さんが今月、クラウドファンディングで集めた資金を元に、対談集「このくにのサッカー」(苦楽堂、税抜き1800円)を出版した。(北川信行)

「蹴れなきゃつなげないし、蹴れなきゃゴールにならない」

 日本サッカー界の生き字引的な存在でもある92歳の賀川さんが、初代チェアマンとしてJリーグの発足に尽力した元日本協会会長の川淵三郎氏や、1998年と2010年のワールドカップ(W杯)で日本代表を率いた岡田武史氏ら旧知の関係者と対談。初めて会った場面や、思い出のプレーなどを振り返りつつ、日本のサッカーが将来に向かって歩んでいくべき道を話し合う内容で、「お父さんが剣道をやってましたね。お父さんの影響は?」(元日本代表のエース、釜本邦茂氏への質問)-など、ディテールにこだわって取材してきた賀川さんの記憶力の確かさに驚かされる。

 中でも心に残ったのが、「マラドーナも、プラティニも、クライフも、共通しているのは、狙ったところに、狙った質のボールを蹴れることですね」と、サッカー史に残る伝説的名選手のプレーを例に、日本の育成年代が抱える問題点を説明する岡田氏に対し、賀川さんが「そうです!」「蹴れなきゃつなげないし、蹴れなきゃゴールにならないですよね。それが今の日本にいちばん欠けているのは確かです」と賛同する場面。常に基本を大切にする賀川さんの姿勢が如実に表れている気がした。

続きを読む

「産経WEST」のランキング