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【夕焼けエッセー・4月月間賞】大阪市住吉区の中島和美さん「渾身の作品で受賞うれしい」

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【夕焼けエッセー・4月月間賞】
大阪市住吉区の中島和美さん「渾身の作品で受賞うれしい」

   

 「夕焼けエッセー」の4月月間賞は、大阪市住吉区の中島和美さん(35)の「ひげ」(25日掲載)に決まった。小学2年生の娘が、ひげについて友達から指摘された日のことを、同じ経験を持つ筆者が自身の思い出とともに描き、母親の愛情が温かくにじむ文章が高く評価された。選考委員は作家の眉村卓さん、玉岡かおるさん、丸橋茂幸・産経新聞文化部長。

 中島さんの話「渾身(こんしん)の作品だったので受賞はうれしいです。娘がついにひげのことを言われたと聞き、書こうと思いました。私の場合は、わりと男前の子に指摘されたのでよけいに恥ずかしかったことを思い出します。ひげを剃(そ)られた娘は、肌色が表れて少し大人になった気分、とうれしそうでした。新聞にひげのことが載るのは恥ずかしいかな、と少し心配したのですが、よく話をしておいたおかげか本人は平気そうでした。とてもまじめで素直な子なので、今のまま大きくなってほしいです」

受賞作

 小学2年生の娘は、生まれたときから鼻の下にひげが生えていた。大きくなるにつれてひげも濃くなり、近くで見ると鼻の下がうっすら黒く見えるほどだ。

 私は、娘が1年生になるころ、友達にからかわれても動じないように話をした。「昔の偉い人はみんなひげが生えててんで。千円札の人もアインシュタインも生えてたし。ママだって生えてたし」

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