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90年ぶり、水草バイカモが京都で開花 10年の試行錯誤へて 府立植物園

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90年ぶり、水草バイカモが京都で開花 10年の試行錯誤へて 府立植物園

京都府立植物園で開花したバイカモ=京都市左京区 京都府立植物園で開花したバイカモ=京都市左京区

 京都では90年以上前に確認されたのを最後に目撃されていないという水草「バイカモ」の花を咲かせることに、府立植物園(京都市左京区)が成功した。十分な日光を必要としながら水温の低い場所でないと生育しないという難しい条件を克服した。青々とした水草の間から、かれんな小さな白い花びらが顔をのぞかせており、来園者の目を楽しませている。

 同園によると、バイカモは日本固有の多年草の水草。直径1~1・5センチの梅に似た白い小さな花を咲かせることから「梅(ばい)花(か)藻(も)」と名付けられた。

 水温20度以下の日当たりのよい清流でしか生育できないため、全国でも自生している場所が限られている。近畿では滋賀県米原市の地蔵川が知られているが、府内では大正9年に山科川で採取されて以来目撃された記録がない。「京都府レッドデータブック2015」では絶滅種に指定されている。

 同園では10年前、水草の新しい展示を始めるのに合わせ、京都で再びバイカモを生育させようと、府外からバイカモを取り寄せ、試験栽培を開始した。ただ、「水温20度以下」「日当たりのよい」という条件は厳しく、試行錯誤を繰り返したが、なかなかバイカモの生育に適した環境を作り出すことはできなかった。

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