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【依存~断てないギャンブル(6)】「辱め受けても、お金のためなら嘘つけた」 援交で得た現金をスロットに 家族愛に飢え泥沼に

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【依存~断てないギャンブル(6)】
「辱め受けても、お金のためなら嘘つけた」 援交で得た現金をスロットに 家族愛に飢え泥沼に

ギャンブルやアルコールの依存症の治療施設「ラリー・ゲインズ ケアセンター」=平成29年4月28日、奈良県大和高田市(前川純一郎撮影) ギャンブルやアルコールの依存症の治療施設「ラリー・ゲインズ ケアセンター」=平成29年4月28日、奈良県大和高田市(前川純一郎撮影)

 「自分が辱めを受けようが、お金のためなら泣けたし、演技ができた。同情を買う言葉はいくらでも出てきたし、そこにはプライドは一切なかった」

千円しかなくてもスロットに行く

 男性らが用意してくれた現金が自身の銀行口座に振り込まれるまで何度も残高照会した。家賃や光熱費を払わなければとする焦りと不安からだが、いざ振り込まれると、その現金を下ろして握りしめ、またパチンコ店に向かった。

 陽子が、こうした生活を続けたのは、つい1年ほど前の昨年7月までで、およそ20年間に及ぶ。「お金を回せなくて千円しかなくてもスロットに行った。苦しかったが、そうじゃないと生きていけなかった」

 転機は、家族がもたらした。「このままの生活を続ければ、死ぬか、殺されるか。それを選ぶか施設に入るか」。そう迫る家族に対し、陽子は「施設に入る」と伝えた。

親類の男性に乱暴されても守ってくれない母と、父の浮気癖

 陽子は幼いころ、親類の男性に乱暴された経験があった。それを母に打ち明けたが、母は陽子を慰め、守ってくれることはなかった。父の浮気癖で家庭内は冷え切り、正月くらいしか家族全員が顔を合わすこともなかった。

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