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【午後のつぶやき 大崎善生】札幌ラーメンは幸せの味

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【午後のつぶやき 大崎善生】
札幌ラーメンは幸せの味

 札幌ラーメンというのは札幌市中心街にある「五十番」(現在は移転)という中華料理屋がはじめた醤油ラーメンが始祖で、その味が3軒にのれん分けされて広まっていった。

 そう教わった。それが正しいのかどうかは正確にはわからないが、札幌に住んでいた子供たちは皆、誰かからそう教えられたのではないだろうか。そのうちの1軒が「味の三平」、ここは味噌ラーメンをはじめて考案した店としてあまりにも有名。今も営業を続けている。そしてもうひとつが「富公」。がっつりくる醤油味の店で、その味同様、ほとんど1人で店を切り盛りする頑固オヤジも名物だったが、二十数年前に病気で亡くなり、店は閉店してしまった。味はもちろん店の構えや店主の姿、そのひとつひとつが札幌ラーメンの象徴的な存在だった。昭和40、50年代に生きた札幌っ子たちにとって代表的な札幌ラーメンといえる。今は常連客がレシピを引き継ぎ、「一徹」という名で味は守られている。

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