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「時間外200時間超」鬱病発症の元警備員が会社を提訴

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「時間外200時間超」鬱病発症の元警備員が会社を提訴

 警備員として働いていた男性(49)=大阪府=が、過重労働により鬱病を発症し、さらに退職を強要されたとして、会社側に計約1300万円の損害賠償などを求める訴訟を大阪地裁に起こしたことが19日、分かった。男性は24時間勤務を3日間続け、時間外労働が200時間を超える月もあったと主張している。一方、会社側は同日開かれた第1回口頭弁論で請求棄却を求めた。

 訴状によると、男性は平成19年、大阪市内の警備会社「大阪みなと産業」に正社員として入社。緊急通報への対応や施設巡回などを担当していた。勤務はシフト制で、午前9時から翌日午前9時までの24時間勤務が多かった。当初は仮眠が可能だったが、休憩時間の1時間以外は賃金の支給対象とされるようになり、仮眠が許されなくなったとしている。

 次第に心身に不調をきたし、25年3月ごろに鬱病を発症。時間外労働は発症前半年間のいずれの月も、過労死ライン(月80時間が目安)を上回る140時間以上に上り、214時間という月もあった。

 労働基準監督署は28年3月、過労と鬱病発症との因果関係を認め、労災と認定した。

 訴訟で男性側は「会社は過酷労働に対する方策をとらなかった」と安全配慮義務違反を主張。会社が男性に無断で健康保険や雇用保険の喪失届を提出し、退職を迫るなど違法な退職強要があったとも訴えている。

 同社は「詳細はコメントできない」としている。

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