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【スポーツビジネス 記者コラム】プロボクサーは儲からない? 拳一つで食べていけるのはひと握り

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【スポーツビジネス 記者コラム】
プロボクサーは儲からない? 拳一つで食べていけるのはひと握り

初の世界戦に向けて練習する村田諒太。「価値ある試合になる」と意気込みを語った 初の世界戦に向けて練習する村田諒太。「価値ある試合になる」と意気込みを語った

 ボクシング選手の収入基盤は、プロスポーツの中でも特に不安定だ。収入源が所属ジムからの「固定給」ではなく、試合を戦うことで受け取る報酬「ファイトマネー」によるからだ。

 日本では、ジムが選手を所属させて試合のマネジメントを行い、興行を主催する。出場選手には、主催ジムから事前に契約した金額のファイトマネーが支払われ、3割が所属ジム、7割が選手の取り分となる。

 現在の日本人世界王者のファイトマネーは、テレビ中継で視聴率を稼げるか-などの人気面や、防衛回数によって500万円から数千万円の間とされる。海外から招いた王者にも、2千万円前後が支払われている。

 しかし、海外では桁違いだ。米国では世界戦のテレビ中継は番組ごとに課金するペイパービュー(PPV)が主流。人気選手の試合は有料放送の契約数が伸び、スポンサー収入なども含めて興行規模が大きく膨らむ。

 2015年に行われたフロイド・メイウェザー(米国)とマニー・パッキャオ(フィリピン)による「世紀の対決」はPPVの契約数が史上最多の440万件に上り、ファイトマネーは総額400億円とも言われた。

 日本の大半の選手は1試合あたり6万~数十万円。東洋太平洋王者でも多くて200万円。試合は年3回程度だから、アルバイトをしながらジムに通う選手が多いのが実情だ。己の拳を「飯の種」にできる者はひと握りしかいない。(上阪正人)

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