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【エンタメで生きるんや(7)】自分のハードル乗り越え挑戦続ける  作家・塩田武士さん

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【エンタメで生きるんや(7)】
自分のハードル乗り越え挑戦続ける  作家・塩田武士さん

「一作一作が勝負」と挑み続ける塩田武士さん=大阪市浪速区 「一作一作が勝負」と挑み続ける塩田武士さん=大阪市浪速区

 --かわいいでしょう?

 塩田 そりゃあもう。自転車で娘を保育園まで迎えにいったりもします。妻だけでは大変ですから、料理以外の家事も手伝います。娘のためにやっていますね。

 --家族ができたことで創作活動に何か影響は

 塩田 僕は30歳のときに父、33歳のときに母を亡くしているんですが、孫の顔をみせてやりたかったですね。それはともかく、自分が親の立場になって、親ってこんなにしんどいのかとつくづく思いました。親の自己犠牲がないと子供は育たない、父も母も自分のために時間削ってくれていたんだと、子供が生まれて改めて気づきました。そういう親への感謝の気持ちが、ものごとを考えるときに落ち着きを与えてくれているように思います。

 --塩田さんが小説で扱う題材の範囲は広いですね

 塩田 何を題材にするにしても、人間が描けていないと面白くないので、とても意識しています。かぎ括弧にも「人」があらわれます。どういう設定か、この人は何を伝えたいのか、物語を通してどう成長していくのか…。それを描き切れるかどうか、作家の真の実力と思っています。

 --これからどんな作品を書いていきたいですか

 塩田 ずっと社会派を書きたいですね。よりスケールは大きくなるし、よりしんどくなるとは思いますが、挑戦は続けたい。一作一作が勝負だと思っているので、自分自身のハードルはすごく上がっています。書くのが怖くなることもありますが、そこは確実に乗り越えていかないと。強い気持ちをもって書きたいと思っています。

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