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【関西の議論】「パニックレスアクセルペダル」って何? 高齢者暴走事故を防ぐ町工場「ものづくりの知恵」

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【関西の議論】
「パニックレスアクセルペダル」って何? 高齢者暴走事故を防ぐ町工場「ものづくりの知恵」

アクセルとブレーキを一体化させた特殊な「ワンペダル」。品薄状態が続いているという。写真左は右足用、写真右は両足用(ナルセ機材提供) アクセルとブレーキを一体化させた特殊な「ワンペダル」。品薄状態が続いているという。写真左は右足用、写真右は両足用(ナルセ機材提供)

 装置は、主に高齢者向け右足用と、障害者向けの両足用がある。価格は右足用の場合、工場持ち込みで17万円(税抜き)だが、一部自治体では購入時の補助制度もある。

 同社の荒田晃慎(こうしん)さん(48)は3年前、病気で右足が義足になり、その後、装置に出合った。入社後は「ワンペダルアドバイザー」として営業を手がけており、「運転を余儀なくされる地域に住む高齢者は多い。ニーズは今後も高まると考える」と話す。

〝命がけ〟動画で性能PR

 一方、車の急発進を防ぐ「パニックレスアクセルペダル」の開発を進めているのは、三重県名張市の金属加工業「三好製作所」を経営する三好秀次さん(64)だ。数年前、アクセルを踏み間違えた車にはねられかけた経験があり、研究に着手した。

 同社の装置は、車のアクセルペダルを外して装着。アクセルを急激に踏み込むと、動力がエンジンに伝わらなくなり、アイドリング状態になる。このため、車の急発進を防ぐことができるという仕組みだ。

 特許も取得したが、改良中で、まだ実用化には至っていない。三好さんは、岸壁やダム湖をめがけて車のアクセルを力強く踏み込み、装置の効果を証明する動画をインターネットで次々と公開している。

 「撮影は命がけ。この装置があれば暴走事故はなくなるはずだ」と話し、事故の撲滅にはものづくりの力が不可欠だと訴えた。

若者も操作ミス多く

 アクセルとブレーキの踏み間違いやハンドルの操作ミスなどを意味する「運転操作不適」。警察庁によると、ミニバイク以上の運転者が第1当事者となる平成28年の死亡事故計3410件のうち、こうしたミスは429件に上っている。運転中に考え事などをして事故を起こす「漫然運転」の593件に次ぐ、2番目に多い法令違反だ。

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