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【関西の議論】「パニックレスアクセルペダル」って何? 高齢者暴走事故を防ぐ町工場「ものづくりの知恵」

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【関西の議論】
「パニックレスアクセルペダル」って何? 高齢者暴走事故を防ぐ町工場「ものづくりの知恵」

アクセルとブレーキを一体化させた特殊な「ワンペダル」。品薄状態が続いているという。写真左は右足用、写真右は両足用(ナルセ機材提供) アクセルとブレーキを一体化させた特殊な「ワンペダル」。品薄状態が続いているという。写真左は右足用、写真右は両足用(ナルセ機材提供)

人気沸騰「ワンペダル」

 オートマチック車の場合、運転者は隣同士に配置されたアクセルとブレーキの2つのペダルを踏みかえて操作する。

 ただ、運転者がパニックに陥ると、反射的に足を伸ばしたり、足元の空間認識が狂いやすかったりする傾向がある。ブレーキのつもりが誤ってアクセルを踏めば暴走は免れない。

 この点に着目し、事故を防ぐ装置を開発したのが、熊本県玉名市の鉄工所「ナルセ機材」だ。

 特殊な金属製のペダルを使い、アクセルとブレーキをつなげて一体化させる「ワンペダル」を開発。ブレーキは通常の踏み込むタイプのままだが、アクセルは踏み込み式でなく、レバーを足で横にスライドさせるタイプに変更した。パニックになって反射的に踏み込んでもアクセルは作動せず、利くのはブレーキだけとなり、暴走を防ぐことが可能になるというものだ。

 同社によると、既存のアクセルとブレーキの構造を活用するワンペダルは法的に問題はなく、装着後に車検も受けることもできる。

「ニーズは今後も高まる」

 平成3年から販売が続く息の長い商品だが、数年前までは年間で10台程度しか売れなかった。しかしここ数年、高齢者による踏み間違い事故が相次いで報道されたことを受け、売り上げが急上昇している。

 27、28年は各100台が販売された。ただ、1カ月の生産は最大で10台前後。現在は注文しても手に入るまで半年待ちの状況。このため同社は、大手部品メーカーへの生産委託も視野に入れており、高まる需要に対応していきたい考えだ。

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