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【エンタメよもやま話】乗客を引きずり降ろし、当然…エコノミー席また窮屈に“改悪”米航空の驚きの理由

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【エンタメよもやま話】
乗客を引きずり降ろし、当然…エコノミー席また窮屈に“改悪”米航空の驚きの理由

米アメリカン航空のエコノミークラスの座席での“改悪”計画を伝える米CNN(電子版5月3付) 米アメリカン航空のエコノミークラスの座席での“改悪”計画を伝える米CNN(電子版5月3付)

 4月26日付の米CNN(電子版)によると、アメリカン航空は、業界の好業績を背景に、パイロットや従業員の賃上げ圧力が高まっていることを受け、パイロットの給与を8%、フライトアテンダントの給与を5%アップさせたのです。

 アメリカン航空のダグ・パーカーCEO(最高経営責任者)は従業員に宛てた手紙で「業界が急速な発展を遂げる中、他の航空会社が従業員への賃上げを加速させている。そのため弊社の一部従業員の賃金が同業他社を下回っている」と説明。この賃上げで「デルタ航空、またはユナイテッド航空のいずれかで現在実施されている最高の給与と同水準」になるだろうと胸を張りました。

 アメリカン航空の昇給コストは今年、2億3000万ドル(約263億円)ですが、2018年と19年には3億5000万ドル(約400億円)に急上昇するといいます。

 しかし、アメリカン航空の場合、既にパイロットは2015年に給与を今後5年間、今より23%アップさせることが決まっています。この米CNNは、独立系のエアラインコンサルタント、キット・ダービー氏の試算を引用し、現在のアメリカン航空のパイロットの月給は6500ドル~2万5000ドル(約74万3200円~約285万8500円)で、諸手当が別にあると報じています。

■7兆円超す損失、何千億円の補助金もらいながら…パイロット超高給、さらにアップ要求

 平たく言えば、パイロットや従業員が他社に逃げないよう、高給でつなぎ止めておくために、エコノミークラスをぎゅうぎゅう詰めに“改悪”したわけですね。こんなん、米国人が黙っているはずがありません。

 ちなみに今回のユナイテッド航空での乗客引きずり降ろしの一件に関し、米誌ニューヨーク・マガジンは4月10日付の電子版でこう書いています。

 <この数十年、(米の)航空会社は儲からない路線をなくし、サービスの質を低下させ、搭乗料金を引き上げ、合併・再編で規模の経済(スケールメリット)を実現し、破産を宣言され、公的補助金を何十億ドル(何千億円)を吸い取ったが、業界は依然として破産の危機に瀕(ひん)している。業界団体によると、米の航空会社は2001年から2010年のうち、7年間は赤字で、当期純損失(の総額)は629億ドル(約7兆1900億円)に上った…>

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