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【エンタメよもやま話】乗客を引きずり降ろし、当然…エコノミー席また窮屈に“改悪”米航空の驚きの理由

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【エンタメよもやま話】
乗客を引きずり降ろし、当然…エコノミー席また窮屈に“改悪”米航空の驚きの理由

米アメリカン航空のエコノミークラスの座席での“改悪”計画を伝える米CNN(電子版5月3付) 米アメリカン航空のエコノミークラスの座席での“改悪”計画を伝える米CNN(電子版5月3付)

 この新型の“改悪”小型機(ボーイング737 MAX)ですが、“改悪”によって現行の737-800sの座席数より12席多い172席を実現し、足元のスペースがゆったりした“メイン・キャビン・エクストラ”席36席や、ファーストクラス16席を備えています。

 アメリカン航空ではこの“改悪”ジャンボ機(ボーイング737 MAX)を既に100機オーダーしており、2019年末までに主に北米路線で40機を導入する考えといいます。

 とはいえ、旅行業界が専門の米調査会社アトモスフィア・リサーチ・グループの創業者、ヘンリー・ハーテベルト氏は前述の米CNNに対し、超格安航空会社を避ける一部の旅行会社が、こうした“改悪”席を設けるアメリカン航空を避けるだろうとの認識を示しました。

 しかし、アメリカン航空は2008年、米の航空会社で初めて、当時の原油価格の急上昇を受け、搭乗客の預け入れの荷物を有料にし、その後、ほとんどの米航空会社がこれに追随するなど、業界の先駆者的存在で知られます。

 そのため、今回のアメリカン航空の“改悪”によって、他の米の航空会社のエコノミークラスのシートピッチも29インチ(約74センチ)に“改悪”され、これが基準になるだろうとの声が大勢を占めています。

 ここ数年、ほとんどの米の航空会社は座席の追加を優先事項に掲げています。彼らは、より多くの座席を提供すれば、さまざまなコストを削減でき、より安い航空券が販売できると主張しています。

 ここまで読むと、米国の事情に詳しくない日本人のわれわれなら「まあ米国の航空業界も競争が厳しいから、席数無理に増やして大変やな」と思ってしまうのですが、国土の広さから、国内の移動にもバス並みに航空機を利用する米国では「バカにするのも大概にせい」との声が上がっています。

 なぜか。まず、米の航空会社は、この10年の業界での大規模な合併・再編を経て、利益率を大幅に向上させたうえ、燃料価格の低下(原油価格がめちゃ下がってますからね)によって、かつてない好業績を上げているのです。

 なのにどうして、エコノミークラスでこんな“改悪”をしてまで座席数を増やすのか。その理由が笑えるのですが、パイロットや従業員の給与の上昇分を相殺(そうさい)するためだというのです。

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