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水俣病患者2人がチッソに勝訴 賠償受領後も補償受け取る地位認める 大阪地裁判決

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水俣病患者2人がチッソに勝訴 賠償受領後も補償受け取る地位認める 大阪地裁判決

 水俣病訴訟で低額の賠償金を受け取ったことを理由に、原因企業のチッソから補償の対象とされなかった患者2人の遺族が同社を相手取り、補償を受けられる地位の確認を求めた訴訟の判決が18日、大阪地裁であり、北川清裁判長は請求を認めた。

 判決によると、チッソは患者団体と昭和48年に締結した協定に基づき、行政が水俣病と認定した患者に対し、1600万~1800万円の慰謝料などを支払ってきた。

 しかし、未認定患者が訴訟を起こして数百万円の賠償金を受け取り、その後に行政から水俣病と認定された今回のようなケースでは、訴訟によって紛争は解決したとして、協定に基づく支払いを拒否していた。

 判決理由で北川裁判長は協定について「チッソが住民に甚大な被害を与えたことを踏まえ、被害者すべての救済を約束する内容を含んでいる」と指摘。賠償金受け取りを理由に、後になって行政認定された人を救済対象から外すのは「協定の趣旨に反する」と判断した。

 原告の1人は弁護団を通じ「チッソは控訴しないでほしい」とコメントした。

 チッソ総務部は「コメントを差し控える」とした。

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