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【鉄道アルバム】いすみ鉄道 ムーミン谷の黄色いじゅうたん

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【鉄道アルバム】
いすみ鉄道 ムーミン谷の黄色いじゅうたん

(1)菜の花塗装の列車が黄色い絨毯の上を走る=千葉県いすみ市(城見ヶ丘-上総中川) (1)菜の花塗装の列車が黄色い絨毯の上を走る=千葉県いすみ市(城見ヶ丘-上総中川)

 旧国鉄のローカル線が、半官半民の第三セクターとなって今も運行されているケースは全国にある。いずれも経営は楽ではなく、赤字経営を余儀なくされているところも多い。

 一方でこうした鉄道は車両ラッピングや駅の装いに工夫を凝らしたり、グッズを売り出したりと経営努力が続けられている。房総半島中部を走る千葉県のいすみ鉄道も国鉄木原線から転換した営業距離約27キロの非電化路線。グルメ列車やムーミン列車を走らせ、WEBショップでグッズを売るなど工夫に余念がないが、なんと言ってもこの線を有名にしているのは沿線の菜の花だ。

 南房総地方といえば温暖なイメージがある。いすみ鉄道は、房総半島に特有のなだらかな丘陵の間を優しく縫って走る。そんな地形をムーミン谷に見立ててイメージキャラクターに使っているのだが、早春に訪れた沿線はそのイメージにぴったりだった。

 カメラを構えていると、ヘッドマークにムーミンをあしらった菜の花色の列車が黄色い絨毯の上を走り去った=写真(1)。また西畑駅前の狭い平地では、田植え前の水が張られて畦(あぜ)には菜の花が咲き乱れ、春らしい田園風景を作り出していた=写真(2)。

 菜畠(なばたけ)に花見顔なる雀哉(泊船集)。

 芭蕉の名句を口づさみつつ青空の下でのんびりと撮影をしていると、自分も雀になった気持ちがした。(藤浦淳)

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