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【田淵幸一物語・第3部(17)】勝った方が優勝する最終戦で大敗 嵐の甲子園に「もし優勝していれば、違う人生に」と田淵

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【田淵幸一物語・第3部(17)】
勝った方が優勝する最終戦で大敗 嵐の甲子園に「もし優勝していれば、違う人生に」と田淵

昭和48年10月22日、0-9の敗戦に怒ったファンが巨人ベンチを襲撃した 昭和48年10月22日、0-9の敗戦に怒ったファンが巨人ベンチを襲撃した

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 10月22日、甲子園球場は4万8000人の大観衆で埋まった。入場券を求めた徹夜組が約500人。800円の入場券をダフ屋から2万8000円で買った人もいた。

 勝った方が優勝するというプロ野球史上初の大決戦。だが、そんなスタンドの興奮とは裏腹に、阪神ナインの心はすっかり萎んでいた。

 中日戦に負けたのが大きかった。しかも「なぜ江夏が先発?」という「疑惑」までついてしまった。巨人戦の先発を言われた上田の心にも、当然、オレが投げていれば…の思いはあった。

 「先発は監督が決めたこと。選手はそれに従うだけ。裏に何があったか僕は知らない。ただ、ベンチ内がぎくしゃくしていたのはたしか。プツンと張り詰めていたものが切れた」と後年、上田は振り返った。

切れた緊張の糸

 緊張の糸が切れたのは野手たちも同じだ。ある阪神OBによると「名古屋で球場へ向かうとき、宿舎の軒先に優勝祝勝会で使う舟盛り用の船が置いてあった。それも人が乗れそうなボートのような大きな船。それを見て、みんなガチガチに緊張してしまった」。その中日戦に敗れて緊張の糸も切れてしまったのだ。

 そんな阪神が勝てる訳がなかった。上田が4失点で二回途中に降板すれば、そのあとの投手陣もめった打ちされ11長短打の9失点。打線も巨人の先発・高橋一に4安打に抑えられ、終わってみれば0-9の大敗だった。

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